自宅でパソコン作業やオンラインゲームをすることが多い、スマホの通信量を節約したい、という方には欠かせないWi-Fiルーターですが、様々なモデルが販売されています。
人気メーカーからは格安モデルからハイグレードモデルまであり、価格帯も様々なので、購入を決めてもどれがベストなのか迷いますよね。
今回は、Wi-Fiルーターの選び方から価格別におすすめのモデルをご紹介します。
無線でネット接続!Wi-Fiルーターとは?
最近はスマホやパソコン以外に、テレビやオーディオなど、様々な家電がネット接続できるモデルが増えています。
各機器それぞれに有線でネット接続するのは手間ですが、Wi-Fiルーターがあればワイヤレスで簡単に、そして数台の機器を同時にネット接続することが可能です。
ケーブルを繋ぐ必要がないので、ルーターの近くに機器を置かなくてもネット接続できるため、家中どこにいてもスマホやゲームでネットが使えます。
また、自宅ではWi-Fiルーターに接続してスマホを使えば、スマホの通信量を節約でき、データ制限で悩むことも少なくなりますよ。
Wi-Fiルーターは、スマホ以外にネット接続する機器を数台持っている人や、データ量を気にせずにスマホやタブレットを使いたいという人におすすめです。
もし、すでにWi-Fiルーターを持っているという方でも、「最近ネットが繋がりにくい」「ネット接続が中断されること増えた」という方は、使っているルーターの性能が悪くなっているかもしれません。
そんな方も、ぜひ新しいWi-Fiルーターに買い換えてみませんか?
Wi-Fiルーターの選び方6つのポイント
①使用可能人数と推奨間取りをチェックする
まずは、自宅でネットを使う人数とWi-Fiルーターの利用可能人数をチェックします。
同時に使用する人数が多いと、データの速度が遅くなり、動画が見づらくなる、オンラインゲームが中断されるなど、ストレスが増えてしまいます。
Wi-Fiルーターの製品公式ページでは、スペックに推奨する利用人数と間取りが表記されているので、必ずチェックしてくださいね。
ちなみに、利用人数が多く間取りが広いモデルは、アンテナが受信用と送信用合わせて8本搭載されています。
アンテナが多いほど、通信速度が速くなるので、アンテナの数も確認してみてください。
製品を選ぶときは、実際にルーターを利用する人数と間取りより余裕のあるスペックのモデルを選びましょう。
例えば、2LDKの間取りなら3LDK向けのモデルを、3LDKの間取りなら4LDK向けのモデル、と実際のスペックよりワンランク上のモデルを選んでください。
②データの転送速度、快適な接続環境かをチェック
Wi-Fiルーターのデータの転送速度は、主に使用する周波数帯によって決まります。
5GHzと2.4GHzの二種類がありますが、速度の速さを重視するなら5GHzでac(6.9Gbps)、n(300Mbps)、a(54Mbps)対応モデルを選びましょう。
壁の素材によっては通信速度が遅くなる可能性もありますが、比較的ストレスなく快適にネット接続できます。
多くのWi-Fiルーターは、5GHzの規格を採用しています。
2.4GHz帯でn(300Mbps)、g(54Mbps)、b(11Mbps)に対応するモデルは、通信速度は遅めですが、離れた部屋にも届きやすいです。
ただし、マンションなど集合住宅地では繋がりにくくなります。
③同時接続数が多いモデルを選ぶ
Wi-Fiルーターが同時にデータの送受信ができる端末数を同時接続数といいます。
データの順番待ちが発生せず、速度の遅延が起きにくいので、一度に家族全員でスマホを使っていたり、同時に複数のネット対応機器を使っても快適にネット接続が可能です。
④通信規格をチェック
通信規格は専門用語が多く、複雑でわかりにくいのですが、新しいルーターを買う・買い換えるなら通信規格に「11ac」と表示されているモデルを選びましょう。11acは速度が最も早く、快適に通信ができます。
⑤アンテナの本数、外付けかどうかもチェック
アンテナは本数が多いほど通信速度が速くなるのですが、目安としては壁の枚数×1本で考えると良いでしょう。
1階と2階で使うならアンテナは3本、鉄筋コンクリートの住宅やマンションなら4本以上のモデルがおすすめです。
また、アンテナは内蔵よりも外付けの方が通信が安定します。
⑥便利な付加機能をチェック
Wi-Fiルーターについていると便利な機能をまとめました。
- ビームフォーミング機能
- IPV6パススルー
- 干渉波自動回避機能
- 高性能CPU
- AOSS
通信速度を改善するビームフォーミング機能
接続状況が悪いときに、ビームフォーミング機能が搭載されていると、電波を最適に届けるように特定の方向に電波を集中させ、通信速度を改善します。
高速、安定した通信が可能になるIPV6パススルー
IPV6パススルー対応モデルなら、ネット人口の増加による混雑の影響を受けにくいため、安定したネット接続が可能になります。
電波の干渉による速度低下を防ぐ干渉波自動回避機能
電子レンジや近隣から発生する電波の干渉を防ぎ、チャンネルを自動切り替えする機能です。速度低下や通信が中断するのを防ぎます。
データ処理を多くこなす高性能CPU
高性能CPUが搭載されていると、オンラインゲームや動画など、データ数が多くても処理を素早く行い、接続速度が落ちるのを防ぎます。
自動設定が可能なAOSS
ボタンを押すだけで接続からセキュリティの設定まで、全自動設定してくれる便利機能です。
5,000円以内のWi-Fiルーターおすすめモデル5選
1. TP-LINK Archer C50
・通信規格:11ac・n・a・g・b
・アンテナ:外付け4本
・利用人数:4人
・推奨間取り:ー
・便利機能:ペアレンタルコントロール・IPv6
コスパが良くネットの評価も高いTP-LINKの外付けアンテナのWi-Fiルーターです。
通信速度は高価なルーターに劣りますが、4本の外付けアンテナで安定した接続を実現させます。
数分で初期設定ができるクイックセットアップ機能搭載で、機械が苦手な方でもセットしやすく便利です。スマホの専用アプリでも簡単設定ができます。
2. エレコム 無線LANギガビットルーター WRC-1167GHBK-S
・通信規格:11ac・n・a・g・b
・アンテナ:内蔵4本
・利用人数:4人
・推奨間取り:戸建2階建、マンション3LDK
・便利機能:ビームフォーミング、MIMO、マルチSSID機能、こどもネットタイマー2、IPv6
リーズナブルでも11ac、ビームフォーミングなど便利機能搭載で優秀スペックのWi-Fiルーターです。
初期設定も簡単、ビームフォーミング機能では電波をスマホにしっかりと届けます。
こどもネットタイマー機能では、ネット接続時間を自動で制限し、お子様が長時間ゲームやネットをしないようにあらかじめ予防できるので、お子様がいるご家庭用のルーターとしておすすめです。
3. バッファロー WiFi 無線LAN ルーター WSR-300HP
・通信規格:11n・g・b
・アンテナ:内蔵2本
・利用人数:1人
・推奨間取り:ー
・便利機能:Dr.Wi-Fi
ワンルームで一人暮らしの方におすすめの格安Wi-Fiルーターです。
5.0GHz帯は利用できませんが、ワンルームで一人利用ならば十分安定したネット環境をキープできます。
ネジを別途購入すれば壁掛けも可能で、縦・横どちらの設置もでき、収納スペースを選びません。
接続トラブルがあれば、「Dr.Wi-Fi」という専用アプリでトラブル解決をサポートしてくれるので、わざわざ自分でネットで解決策を調べる手間がかかりません。
内部の温度上昇を防ぐ放熱穴を上部と底に設計しているため、熱がこもりにくく、熱によるパフォーマンス低下を防ぎます。
4. アイ・オー・データ機器 WN-AX1167GR2
・通信規格:11ac・n・a・g・b
・アンテナ:内蔵4本
・利用人数:台数16台
・推奨間取り:戸建3階建、マンション4LDK
・便利機能:ビームフォーミング、MIMO、ペアレンタルコントロール、IPv6
青色のスタイリッシュなボディのWi-Fiルーターです。
接続台数16台、マンションは4LDKまで対応できるのは、360度全方向に電波が発信される「360コネクト」技術によるものです。
電波の死角を作らないことで、リーズナブルながらも安定した接続を可能にしました。
便利機能が多く、家の中の電波強度を確認できる無料アプリや、悪質サイトなどへのアクセスを防ぐフィルタリング機能、お子様の利用時間を制限するペアレンタルコントロール機能など盛りだくさんです。
5. NEC Aterm WG1200CR PA-WG1200CR
・通信規格:11ac・n・a・g・b
・アンテナ:内蔵4本
・利用人数:2~3人
・推奨間取り:
・便利機能:ビームフォーミング、不正アクセス検出機能、ダイナミックポートコントロール機能、IPv6
NECのリーズナブルなWi-Fiルーターは、リーズナブルながら2〜3人の利用可能で、11acの通信規格にも対応している高コスパな1台です。
独自のアンテナ「μ(マイクロ)SRアンテナ」は、米粒サイズで電波を360度全方向に飛ばし、安定した接続を行います。
テレビモード搭載で、無線でテレビに接続し、Netflixなど動画配信サービスもストレスなくスムーズに楽しめます。
ルーターを使っていないときは、自動でエコモードになり、消費電力を削減するエコ機能も魅力です。
人気メーカーのおすすめWi-Fiルーター5選
1. TP-LINK Archer C7
・通信規格:11ac・n・a・g・b
・アンテナ:外付け3本・内蔵3本
・利用人数:8人
・推奨間取り:
・便利機能:ギガビット有線LAN接続口、IPv6
TP-LINKのハイスペックなWi-Fiルーターは、外付け・内蔵ともに3本のアンテナを搭載し、電波を家中の隅々にまで届けます。
高速規格に対応、USB2.0ポートでネットワーク上のストレージとしても使用でき、外出先からもアクセス可能です。
2. バッファロー AirStation WTR-M2133HP
・通信規格:11ac・n・a・g・b
・アンテナ:外付け2本、内蔵2本
・利用人数:9人
・推奨間取り:3階建て、4LDK
・便利機能:ビームフォーミング、IPv6、アドバンスドQoS、干渉波自動回避機能、バンドステアリング機能
二つの5GHzで合計三つの周波数帯域の同時通信に対応したWi-Fiルーターです。
電子レンジや他のWi-Fi機器からの電波干渉を防ぐ回避機能や、混雑していない周波数帯域に自動で切り替えるバンドステアリング機能など、通信環境を安定させる便利機能を搭載しています。
アドバンスドQoS機能で、動画など重いデータを優先的に通信し、読み込み時間の遅延を防いで使用中のストレスを軽減します。
3. バッファロー AirStation HighPower Giga WXR-2533DHP2
・通信規格:11ac・n・a・g・b
・アンテナ:外付け4本
・利用人数:ー
・推奨間取り:ー
・便利機能:ビームフォーミング、IPv6、MU-MIMO、MIMO
横長の住居、縦長の住居それぞれ住宅環境に合わせてWi-Fi環境をカスタマイズできるWi-Fiルーターです。
4本の外付けアンテナを立てる、または倒すことで電波の発信方向を自由に変え、住宅環境に適した状態にセッティングできます。
飛距離が出る高感度アンテナは、電波干渉を抑えるように設計されており、通信速度アップ&安定した接続が可能です。
4. ネットギア WiFi無線LAN親機ルーター R9000-100JPS
・通信規格:11ac・n・ad
・アンテナ:外付け4本
・利用人数:台数72台
・推奨間取り:ー
・便利機能:ビームフォーミング、IPv6
こちらのWi-Fiルーターは、同時通信は最大72台まで可能、11acの2倍以上の速さで通信ができる「11ad」の通信規格に対応しています。
データ処理数の多い高性能SPU搭載で、通信の遅れを防ぐためオンラインゲームをよく行う方におすすめです。
周波数帯域は5GHz帯、2.4GHz帯に加えて60GHz帯まで同時に使用できるトライバンドに対応しています。
5. NECプラットフォームズ Aterm WG2600HP3
・通信規格:11ac・n・a・g・b
・アンテナ:内蔵4本
・利用人数:6人
・推奨間取り:3階建て、4LDK
・便利機能:バンドステアリング、ビームフォーミング、IPv6
ハイパワーシステムで無線性能を高めたNECの最上位モデルです。
NEC独自の技術で、電波の送受信可能な範囲を広げ、電波が届きにくい隅々でも高速通信が可能になります。
その他にも独自のブースト機能でスピードアップしたIPv6と、新開発したワイドレンジアンテナで電波を360度方位に発信、通信速度もアップ。
高速Wi-Fiルーターで快適ネット通信
Wi-Fiルーターは様々なモデルがありますが、まずは予算を決めて予算内のモデルに絞りましょう。
あとは自宅の間取りや利用人数、速度がより早いものを選べばOKです。
よりこだわりたい場合は、便利機能もチェックして、より快適なネット環境を整えてみてください。