モバイルプロジェクターは、ビジネスでプレゼンをすることが多いという方や、アウトドアシーンで映画鑑賞をしたい、という方にぴったりのアイテムです。
最近はモバイルプロジェクターでも、十分ホームシアターが楽しめるハイスペックなモデルも増えています。
そこで、今回はモバイルプロジェクターの選び方に合わせて、ビジネス・ホームシアター用・アウトドア用に分け、おすすめモバイルプロジェクターをご紹介します。
モバイルプロジェクターとは
- 自宅で大画面で映画、ドラマなど映像を楽しみたい
- 仕事でスライドショーを使ってプレゼンすることが多い
- キャンプなどアウトドアシーンで映像を楽しみたい
そんな方におすすめなのがモバイルプロジェクターです。小型で持ち運びしやすく、特に小さいものだと手のひらサイズのモデルもあります。
バッテリーが内蔵されているものなら、電源がない場所でも使えるため、アウトドアシーンでも大活躍します。
また、Wi-FiやBluetoothに対応しているモデルが増えており、スマホやタブレットに接続して映像や音楽を楽しむことも可能です。
しかし、小型で軽量なぶん、映像の画質や音質、投影サイズの大きさなど、プロジェクターとしての機能は一般的なプロジェクターの方が優秀です。
クオリティを重視する、持ち運びせずに据え置きで使うという方は一般的なプロジェクターの方が合うかもしれません。
ただし、モバイルプロジェクターでも価格が高いハイスペックモデルもあるので、予算に余裕があるなら安さにこだわらず、性能を重視しましょう。
モバイルプロジェクターは価格帯が幅広いので、質を重視する人も価格を重視する人も選びやすいと思います。
モバイルプロジェクター選びのポイント
①使う用途に合わせて製品を絞る
モバイルプロジェクターの用途はビジネスで使うか、自宅で使うかのどちらかが多いでしょう。
モバイルプロジェクターを選ぶときに、まず用途を決めると製品が絞れて選びやすくなります。
②画質を左右するパネルをチェックする
モバイルプロジェクターの画質を左右するのがパネルです。
プロジェクターはパネル上に映像を作り、投写レンズを通してスクリーンに映し出します。
パネルのクオリティが高いほど映像は高画質になりますが、モバイルプロジェクターのパネルは二種類しかありません。
DLPパネルでも問題なく映像が楽しめますが、モデルによっては虹の模様のようなものが発生することがあります。ビジネスでスライドショーを使うくらいであれば、DLPでも十分です。
自宅で映画を観ることが多いなら多少高くても高画質で、ストレスなく快適に映像を楽しめるLCOSパネルがおすすめです。
③見やすさは輝度、コントラスト比をチェック
ビジネスでモバイルプロジェクターを使う場合は輝度、自宅などでホームシアターとして使う場合はコントラスト比をチェックしましょう。
それぞれ、室内での見やすさを左右するスペックです。
ビジネス用なら最大輝度が高いものを
ルーメンとは明るさを表す単位です。ビジネス用のモバイルプロジェクターは、明るい室内でも見やすくするために明るく写すものを選びましょう。
モバイルプロジェクターの一般的な明るさは25〜800ルーメン程度で、一般的なプロジェクターに比べると輝度は低めですが、中でも輝度が高いものを選ぶと明るい室内でも見やすくなります。
ホームシアター用ならコントラスト比が高いものを
コントラスト比が高いと、色の明るい部分と暗い部分の差がはっきり現れ、黒色がくっきりした映像になります。
スペック表では「1000:1」と表示され、黒1に対する白の割合が表されています。
コントラスト比は黒と白の割合の数字の差が大きいほど、明暗がくっきりします。
特にこだわりがない場合は、1000:1のコントラスト比を選べばストレスなく映像を楽しめますよ。
④画素数は854×480以上がおすすめ
モバイルプロジェクターの画素数は640×480〜1366×768のモデルが多いです。画素数が増えるほど映像は高画質になりますが、そのぶん価格も高くなります。
ビジネス用なら画質にはあまりこだわらなくても十分使えるので、640×480程度でOKです。ホームシアター用なら854×480以上を選びましょう。
また、画素数は数字以外に記号で表されていることもありますが、高画質のモバイルプロジェクターを探すならフルHD以上のモデルを選んでください。
⑤接続端子をチェックする
モバイルプロジェクターを使う際に接続する端末に合わせて、接続端子をチェックします。
以上二つはそれぞれケーブルが必要ですが、使う頻度が多くなりそうなら、ケーブル不要で使えるWi-Fi対応のモデルがおすすめです。
⑥部屋の大きさに合う画面サイズを選ぶ
大きい画面で映像を見たいなら、室内に十分なスペースがあるなら投射距離が長いモデルを選びます。
投射距離とはプロジェクター本体と映像を映し出すスクリーンの間の距離のことで、距離が長いほど映し出す画面は大きくなります。
つまり、投射距離を長く取れる広い部屋の方が使いやすいのです。
しかし、距離があまり取れない狭い部屋でも、ピントを合わせやすい「短焦点式」のモデルを選べば比較的大きな画面で映像を楽しめます。
画面サイズはスペック表では「◯◯インチ」と表示されていますが、大きさだけで選んでも部屋が狭いと使えないことがあるため、必ずプロジェクターとスクリーンの間の距離を把握してから選びましょう。
⑦バッテリー容量と連続使用時間をチェック
- 長時間の会議でモバイルプロジェクターを使う
- 長時間の映画を観ることが多い
- アウトドアシーンで使う
すぐに充電できないシーンや長時間の映画を途切れることなく楽しみたいなら、内蔵バッテリーの容量と連続使用時間が長いものを選びましょう。
特に映画を観るために使うなら、3時間以上は連続使用できるモデルがおすすめです。
ビジネス用やアウトドアシーンで使うなら、PCやモバイルバッテリーで充電できるモデルを選ぶと便利です。
⑧スペックと合わせて重さもチェック
アウトドアシーンで使う、ビジネス用として使うという方は、持ち運びやすさもチェックしましょう。ただし、持ち運びやすさだけ重視するのはNGです。
モバイルプロジェクターの性能は、サイズに比例するものが多く、小さくて軽いモデルはモバイルプロジェクターとしての性能が低く作られているものもあります。
必ずスペックも確認してくださいね。持ち運びやすさの目安は、200g〜500g程度です。
【1万円以下&人気メーカー】ビジネス向けおすすめモバイルプロジェクター3選
1. DR.J 小型プロジェクター DR.JPJ0463
・輝度、コントラスト比:2800ルーメン、2000:1
・画面サイズ、投影距離:40〜170インチ、2〜2.5m
・バッテリー容量、連続使用時間:ー
・接続端子:micro USB、type C、HDMI(交換アダプター別途購入)
・給電方式:ー
・重さ:1.4kg
小型ながら明るさが2800ルーメンまであり、10人〜20人収容の室内での会議で使用しやすい製品です。
コントラスト比も高く、フルHD相当の画質でホームシアター用としても活躍します。
スピーカーが二つ内蔵されているため、映画館のような迫力のある音を楽しめるでしょう。
また、外部スピーカーに接続すればカラオケも楽しめますよ!最新冷却システムが採用されており、ファンの音が小さく雑音も気になりません。
互換性にも優れており、パソコンやスマホ、タブレット、DVDプレーヤーのほか、PS3などゲーム機も使用可能です。
2. DBPOWER ミニ LED プロジェクター JPJJ0748
・輝度、コントラスト比:1000ルーメン、1000:1
・画面サイズ、投影距離:20〜150インチ、1〜3.8m
・バッテリー容量、連続使用時間:ー
・接続端子:HDMI(各種交換アダプター別途購入)
・給電方式:ー
・重さ:1kg
5〜10人程度の小さな会議室で使うのにぴったりな明るさのモバイルプロジェクターです。
投影距離が短いため、広い会議室では使えませんが、狭い部屋でも十分スペースが取れるため、自宅用ホームシアターをできるだけ安く楽しみたいという方にもぴったりです。
3. LG Electronics Japan LED ポータブル プロジェクター PF50KS
・輝度、コントラスト比:600ルーメン、100000:1
・画面サイズ、投影距離:100インチ、ー
・バッテリー容量、連続使用時間:ー、最大約2.5時間
・接続端子:HDMI、USB、Wi-Fi
・給電方式:ー
・重さ:910g
100インチと大画面に映し出すだけではなく、コントラスト比の高さで細かい文字や数字までくっきり見えます。
特に細かいデータの会議資料を使うことが多い、という方におすすめです。
文字潰れや画像のぼやけも防ぎ、ストレスなく会議が進められますよ。Wi-Fi対応なので、ケーブル不要で接続できる点も便利です。
【1万円以下&人気メーカー】自宅・アウトドア用おすすめモバイルプロジェクター3選
1. ELEPHAS プロジェクター CL-760
・輝度、コントラスト比:3500ルーメン、2000:1
・画面サイズ、投影距離:33〜180インチ、1〜5m
・バッテリー容量、連続使用時間:ー
・接続端子:HDMI、USB
・給電方式:ー
・重さ:2.5kg
1万円以下ながら、明るくコントラスト比も高め、さらに内蔵された高音質スピーカーで映像と音ともに優れた質で楽しめるモバイルプロジェクターです。
インテリアを邪魔しないスタイリッシュなデザインも魅力ですね。天井に吊って使うこともできるので、置くスペースがない部屋でも使いやすいでしょう。
2. iOCHOW IO2 モバイルプロジェクター
・輝度、コントラスト比:1400ルーメン、2000:1
・画面サイズ、投影距離:ー
・バッテリー容量、連続使用時間:5000mA、1.5時間
・接続端子:HDMI、Wi-Fi
・給電方式:ー
・重さ:680g
こちらのモバイルプロジェクターは、プロジェクターを90度回転させ、天井をスクリーンにして映像を映し出すことができます。
ベッドやソファに寝転びながら、快適な状態で映画鑑賞が楽しめるのです。スマホとWi-Fi接続し、NetflixやYouTubeも大画面で鑑賞できます。
3. Anker Anker Nebula Capsule Pro
・輝度、コントラスト比:150 ANSIルーメン
・画面サイズ、投影距離:40〜100インチ、1.15〜3.08m
・バッテリー容量、連続使用時間:5200mAh、約4時間
・接続端子:HDMI、USB、Wi-Fi
・給電方式:ACアダプター、USB
・重さ:470g
350mlのアルミ缶サイズに、470gという軽量ボディでアウトドアシーンでも持ち運びやすいモバイルプロジェクターです。
360度スピーカーで全方位から音を届け、臨場感のあるサウンドをBGMに楽しめます。
音楽再生は最大30時間再生可能で、バッテリー寿命も長くて便利です。
スタイリッシュで邪魔にならないデザインなので、スペースがあまり取れない狭い部屋でも使えます。
モバイルプロジェクターで映像をもっと身近に
モバイルプロジェクターは一般的なプロジェクターより質は少々落ちますが、最近は小型でも十分ハイクオリティなモデルが増えています。
価格は一般的なプロジェクターよりリーズナブルなので、手軽に購入しやすいというメリットもあります。
プロジェクターに興味がある初心者の方はもちろん、小型のモバイルプロジェクターはビジネスでも活躍するので、会議で資料をプレゼンすることが多い方もぜひモバイルプロジェクター購入を検討してみてください!