一眼レフカメラは、激しく動くスポーツ写真や電車、動物など動体撮影もしやすいカメラです。
カメラを本格的な趣味にしたいと思っている方にぴったりなカメラですが、各メーカーが色々なシリーズを販売しているため、「なにが違うのかさっぱりわからない!」という方は多いでしょう。
今回は、一眼レフカメラの選び方から、選び方に合わせて厳選したおすすめ一眼レフカメラをご紹介します。
一眼レフカメラとは?ミラーレスとの違いは?
一眼レフカメラとは
一眼レフカメラは、ざっくりと説明すると一つのレンズと鏡でできたカメラです。レフ、というのは鏡のことなんですね。
ファインダーを通して被写体をリアルタイムで捉えて撮影します。
撮りたい瞬間を逃さず被写体を追い続けるので、スポーツ写真のような被写体の動きが激しく変化する写真撮影がしやすいのです。
また、一眼レフカメラのレンズはバリエーションが豊富で、写りによりこだわりたい方は、色々なレンズを試すことで自分好みの写真が撮影できます。
一眼レフカメラとミラーレスカメラの違いとは
ミラーレス一眼カメラは、被写体を写す際にわずかに表示にズレが生じるため、撮りたい瞬間が少々つかみにくくなります。
被写体をリアルで写して記録する点は、一眼レフカメラの方が優秀です。
ただし、一眼レフカメラは本体が大きく重いので、カメラを持ち歩きながら撮影しにくい欠点があるのです。
一眼レフカメラは、カメラ本体の中に反射鏡を組み込んでいるので、本体が重くなるのは仕方ないのですが、初心者はまず重さと大きさに慣れる必要があります。
しかし、望遠レンズをつける場合はカメラ本来が大きい方が安定して撮影できるので、重くて大きいから使いにくい、とは限りません。
一眼レフカメラ向けの人
被写体をリアルに捉えて撮影できるという一眼レフカメラの強みを生かせるのが、動体撮影です。
スポーツ写真や鉄道、動物写真を撮るという方には、一眼レフカメラがぴったりですよ!
オートフォーカスシステムのように、動体撮影向きの機能がついているものが多く、被写体に集中しながら操作できます。
初心者が一眼レフ選びで重視するべき7つのポイント
①センサーサイズをチェック
センサーとはカメラの心臓とも言える部分で、写真の仕上がりを大きく左右します。
センサーがレンズに映る部分の光を電気信号に変換することで、写真が撮影できるのです。
センサーの違いは、センサーの大きさによって変わるので、サイズ毎の違いをチェックしておきましょう。
- フルサイズ
- APS-C
- マイクロフォーサーズ
この三つの中で、特に大きいのがフルサイズで、小さいのがマイクロフォーサーズになります。
センサーサイズが大きいと、より高画質で細かい部分までくっきり鮮明な写真が撮れるのです。
また、夜でも光を集めやすく、夜景も綺麗に撮影できます。
フルサイズの一眼レフカメラが一番画質が綺麗ですが、高価格でプロ向けの製品なので、初心者にはちょっと扱いづらいでしょう。
初心者におすすめなのは、APS-Cです。
②マウントチェック
マウントとは、レンズとボディ(カメラ本体)の取り付け部品です。レンズとボディをくっつけるだけではなく、絞りやオートフォーカス機能が使えます。
レンズとボディを取り付けるためには、カメラ本体にぴったり合うマウントのレンズが必要です。マウントの規格を必ずチェックしてから、レンズを選びましょう。
③オートフォーカス機能をチェック
自動でピントを合わせてくれるオートフォーカス機能は、写真撮影に欠かせない機能の一つです。
オートフォーカス機能は、オートフォーカスのポイント(AF測距点)が多いほど、性能がアップします。
オートフォーカスポイントが多いと、ピント合わせが細かくできるため、激しく動く被写体も捉えやすくなるのです。
オートフォーカスポイントが30点以上あるものを選ぶと良いでしょう。
④シャッタースピードの速さをチェック
シャッタースピードが速いほど、被写体の動きを捉えやすくなります。
例えば水しぶきですら、シャッタースピードが速い一眼レフカメラなら鮮明に映せるのです。
目安としては、1/4000以上のシャッタースピードのものを選びましょう。
⑤手振れ補正機能をチェック
手振れが起こればどんなに性能の良い一眼レフカメラでも、仕上がりが残念な写真になってしまいます。
より鮮やかな写真を撮影するためには、手振れ補正機能は必須です。
手振れ補正には、三つの種類があります。
ボディ内補正 | 手振れ全体に効果的ですが、動体撮影には少々不利 |
---|---|
レンズ内補正 | 縦横のブレには対応できますが、回転ブレには対応していません |
ハイブリッド補正 | ボディ内、レンズ内補正の欠点をカバー |
欠点が目立たないハイブリッド補正タイプがおすすめです。
⑥Wi-Fi対応かどうかをチェック
せっかく撮った写真をカメラの中だけに収めるのはもったいないですよね。
SNS全盛期の今、撮った写真をネットでシェアすれば、写真撮影が趣味の同じ仲間と交流できますし、多くの人に自分の作品を見てもらえます。
また、写真をスマホに転送しておけば、いつでもどこでも写真がチェックできますし、写真の加工も可能です。
SNSでのシェアやスマホでの編集には、Wi-Fi対応の一眼レフカメラが必要になります。Wi-Fi対応なら、スマホはもちろんパソコンに撮った写真のデータを送って保存もできます。
⑦備品の価格と合わせて予算以内かどうかをチェック
写真撮影は、カメラ本体だけではできません。
カメラを使うためには必要なアクセサリーも必要なので、予算はカメラ本体だけではなく、アクセサリーの価格も入れて計算しておきましょう。
[st-mybox title=”カメラに必要なアクセサリー例” fontawesome=”fa-check-circle” color=”#757575″ bordercolor=”#BDBDBD” bgcolor=”#ffffff” borderwidth=”2″ borderradius=”5″ titleweight=”bold” fontsize=”” myclass=”st-mybox-class” margin=”25px 0 25px 0″]
- レンズ
- ストラップ
- データを保存するSDカード
- レンズを保護するフィルター
[/st-mybox]
本格的な写真撮影がしたい人は、三脚も必要です。カメラ本体とアクセサリー合わせた予算を設定しておけば、よりカメラが探しやすくなりますよ。
初心者向けおすすめ一眼レフ8選
1. キャノン EOS Kiss X9 ダブルズームキット
[st-mybox title=”特徴” fontawesome=”fa-check-circle” color=”#757575″ bordercolor=”#BDBDBD” bgcolor=”#ffffff” borderwidth=”2″ borderradius=”5″ titleweight=”bold” fontsize=”” myclass=”st-mybox-class” margin=”25px 0 25px 0″]
- マウント:キヤノンEFマウント
- 画素数:2420万画素
- AFセンサー測距点:9点
- シャッタースピード:1/4000~30 秒、5コマ/秒
- 手振れ補正:ー
- Wi-Fi対応:◯
[/st-mybox]
「EOS Kiss X9」は、初心者もわかりやすく操作できるように、ガイド機能が搭載されている初心者向けデジタル一眼レフカメラです。
夜景や室内もくっきり鮮明に撮影でき、動画撮影はバリアングル液晶の効果で自由なアングルから撮影できます。
タッチパネルでピントを合わせる「タッチシャッター機能」は、まるでスマホで撮影するような手軽な感覚で撮影ができるので、初心者でもスムーズに一眼レフカメラの世界に入り込めるでしょう。
2. ニコン D5600 ダブルズームキット
[st-mybox title=”特徴” fontawesome=”fa-check-circle” color=”#757575″ bordercolor=”#BDBDBD” bgcolor=”#ffffff” borderwidth=”2″ borderradius=”5″ titleweight=”bold” fontsize=”” myclass=”st-mybox-class” margin=”25px 0 25px 0″]
- マウント:ニコンFマウント
- 画素数:2416万画素
- AFセンサー測距点:39点
- シャッタースピード:1/4000、5コマ/秒
- 手振れ補正:ー
- Wi-Fi対応:◯
[/st-mybox]
ニコンの「D5600」は、多機能性に優れたコンパクトな一眼レフカメラです。
タッチパネル操作機能が豊富で、写真のトリミング機能や再生画面の切り替えを素早く行えます。重量が扱いやすい500グラム未満なのが嬉しいですね。
オートフォーカスポイントが多く、さらに連写速度も速いので被写体をより細かく捉えられます。
バッテリーの寿命が長く、一回の充電で最大970コマ撮影できるので、旅行用のカメラとして有能です。旅先で写真撮影をしたい人にぴったりでしょう。
3. キャノン EOS Kiss X9i ダブルズームキット
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- マウント:キヤノンEF-S/EF
- 画素数:2420万画素
- AFセンサー測距点:45点
- シャッタースピード:1/4000、5コマ/秒
- 手振れ補正:ー
- Wi-Fi対応:◯
[/st-mybox]
小型ボディが特徴のキャノンの「EOS Kiss X9i」は、既存のX9モデルから進化し、オートフォーカスの質が高くなっています。
オートフォーカス点が既存の9個から45個と5倍に増え、より細かい調整で撮影が可能です。
本体の大きさも大きくなっているため、X9は小さくて使いづらいという男性の方でも使いやすくなっています。
一眼レフ初心者に使いやすい撮影モードが用意されていて、カメラの専門用語がわからなくても自分好みの写真撮影ができます。
4. キャノン デジタル一眼レフカメラ EOS 9000D レンズキット
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- マウント:キヤノンEF
- 画素数:2420万画素
- AFセンサー測距点:45点
- シャッタースピード:1/4000、6コマ/秒
- 手振れ補正:ー
- Wi-Fi対応:◯
[/st-mybox]
キャノンの「EOS 9000D」は、一眼レフとしての機能性も優秀、かつトリミング機能が採用された充実した一眼レフカメラになっています。
Bluetoothの機能でカメラの電源をつければ、スマホと連動して操作が楽しめます。
高画素数で画像全体の色彩を逃さず、くっきり鮮やかな写真に仕上がります。
パソコンに取り込む前に画像のトリミングができるので、写真撮影後の編集作業も楽チン。
5. ニコン D7500
[st-mybox title=”特徴” fontawesome=”fa-check-circle” color=”#757575″ bordercolor=”#BDBDBD” bgcolor=”#ffffff” borderwidth=”2″ borderradius=”5″ titleweight=”bold” fontsize=”” myclass=”st-mybox-class” margin=”25px 0 25px 0″]
- マウント:ニコンFマウント
- 画素数:2088万画素
- AFセンサー測距点:51点
- シャッタースピード:1/8000、8コマ/秒
- 手振れ補正:ー
- Wi-Fi対応:◯
[/st-mybox]
ニコンの「D7500」は、8コマ/秒の撮影速度の速さや鮮明な動画撮影も可能なハイクオリティな一眼レフカメラです。
「スポットホワイトバランス機能」で、被写体のホワイトバランスを調整し、室内のスポーツ撮影も綺麗に仕上がります。
シーンに合わせて「アクティブDーライティング」機能も便利です。
6. PENTAX K-70
[st-mybox title=”特徴” fontawesome=”fa-check-circle” color=”#757575″ bordercolor=”#BDBDBD” bgcolor=”#ffffff” borderwidth=”2″ borderradius=”5″ titleweight=”bold” fontsize=”” myclass=”st-mybox-class” margin=”25px 0 25px 0″]
- マウント:ペンタックスKマウント
- 画素数:2424万画素
- AFセンサー測距点:11点
- シャッタースピード:1/6000、6コマ/秒
- 手振れ補正:◯
- Wi-Fi対応:◯
[/st-mybox]
キヤノン、ニコンと合わせて高品質な一眼レフカメラを生み出すリコーのペンタックスの中で、「K-70」は下位モデルですが、クオリティは中級レベルと十分にあります。
カメラ本体は防塵・防滴構造に加えて、氷点下10度でも使えるほどの耐久性を誇っており、ハードな自然環境下での写真撮影もこなします。
標準出力感度が高く、暗い場所でも鮮明に撮影可能です。手振れ補正がついているのもポイントが高いですね。
7. キヤノン EOS 6D Mark2
[st-mybox title=”特徴” fontawesome=”fa-check-circle” color=”#757575″ bordercolor=”#BDBDBD” bgcolor=”#ffffff” borderwidth=”2″ borderradius=”5″ titleweight=”bold” fontsize=”” myclass=”st-mybox-class” margin=”25px 0 25px 0″]
- マウント:キヤノンEF
- 画素数:2620万画素
- AFセンサー測距点:45点
- シャッタースピード:1/4000、6.5コマ/秒
- 手振れ補正:ー
- Wi-Fi対応:◯
[/st-mybox]
キヤノンの「EOS 6D Mark2」は、2,620万画素と高画素数にフルサイズセンサー、広角レンズの採用でより自由度の高い撮影が楽しめます。
被写体をくっきりと際立たせつつ、背景はぼかす一眼レフカメラの特徴が強く現れます。広角レンズで風景はより広く、ダイナミックな写真撮影が可能です。
GPS機能搭載で、写真撮影した位置情報も記録します。自由度が高いぶん、操作の腕が要求される上級者向け一眼レフカメラです。
8. ソニー α77 2 ILCA-77M2Q
[st-mybox title=”特徴” fontawesome=”fa-check-circle” color=”#757575″ bordercolor=”#BDBDBD” bgcolor=”#ffffff” borderwidth=”2″ borderradius=”5″ titleweight=”bold” fontsize=”” myclass=”st-mybox-class” margin=”25px 0 25px 0″]
- マウント:α Aマウント
- 画素数:2430万画素
- AFセンサー測距点:79点
- シャッタースピード:1/8000、12コマ/秒
- 手振れ補正:◯
- Wi-Fi対応:◯
[/st-mybox]
連写性能が優れているソニーの一眼レフカメラの中でも、特に被写体を捉えやすいのが「 α77 2」です。
フォーカスポイントは79点と、他社の一眼レフカメラを凌駕し、より細かくピントを合わせ、さらに高速の連続撮影で狙った瞬間を逃さずに捉えます。
また、オートフォーカスアルゴリズムで被写体の動きを予測し、被写体を確実に追えるようになっているのもポイントです。
動体撮影でも特に難しい、スポーツ撮影のテクニックを磨きたい、という方にぴったりでしょう。
まとめ
「スマホじゃなくて、カメラを使って本格的な写真撮影を趣味にしたい!」という方にぴったりな、一眼レフカメラ。
風景はもちろん、動体撮影もしやすく、被写体のバリエーションが増えて作品の幅も広がりますよ。
今回おすすめした一眼レフカメラを参考に、自分にぴったりな一台を見つけて写真撮影をもっと楽しんでください!